2025年第76回紅白歌合戦 振り返りと感想【後編】出場歌手別感想あり

音楽

かなり遅くなりましたが、ユーミン荒井由実時代の原点の曲は「翳りゆく部屋」紅白の振り返りと感想前編2025年紅白歌合戦振り返りと感想【中編】出場者の「思い出の紅白」他、に続き、紅白歌合戦振り返りの後編、最終回を書きたいと思います。正月早々肩と右腕のものすごい痛みでのたうち回り、整形外科へ行くと老化と五十肩ということで今すぐ手術とか骨折でなくひとまずホッとしました。いやー、辛い。右腕が自由に使えないってこんなに不便なのですね。

と、雑談はこのへんにして、本題に入ります。

中盤サカナクションがダントツの生放送中ユーザー投稿量

・サカナクション「怪獣 新宝島」手にはタロウマン

待ってました!山口一郎さんがうつ病と戦ってるNHKドキュメンタリー番組を観ていたのですが、本当にお辛そうで。それがこうして紅白の舞台に立っている。それだけでジーンときそうな気持ちが一瞬で驚きに変わりました。1曲目は、人気アニメ『チ。』オープニングテーマ「怪獣」右手にタロウマンの顔に見える何かを掲げているのではありませんか!しかも持ち手の所が赤白のラインで紅白になっている?芸が細かいw 

これはNHKで2022年に放送された特撮ドラマ『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』のオブジェだったようです。どうもこの試み、リハでは行わずにぶっつけ本番でNHK側に怒られたとか。えーなんでー?良かったのにー。他局の宣伝物でもないのに。こういう予定調和でない流れがほんのイントロの短い時間だとしても生じたというのはとても面白い。今年の驚き納めだったかもしれません。「新宝島」の時はノリノリでタローマンのお面持ってたように見えました。

『TAROMAN』映像作家の藤井亮監督が「タローマンを紅白に連れて行ってもらえて感無量です」とX(エックス)で投稿されていて、その流れも熱いものを感じたのですが、調べてみると事の流れがよくわかる記事にご本人の説明があったので引用します。

「僕がうつですごくしんどかった時ですよ。色んな人に忘れられるんじゃないかと不安だった時に、藤井監督が『TAROMAN』のキャスティングをしてくれたんです。音楽ができない、調子がいい日も悪い日もまばらでスケジュールを組むこともできない中で、藤井監督が声をかけてくれて、番組に出たんですよ。休んでた時期に『TAROMAN』があったおかげで、露出があったんですよ。あれがなかったらすごい不安だったと思うんです。『TAROMAN』があったおかけで救われたんですよ」

引用元「俺が悪いんだよ」サカナクション山口一郎 明かした12年ぶり『紅白』本番でNHKから「怒られたこと」

そういうことだったのですね。紅白の歌唱中のあの数分の裏でこんな物語があったと思うと、今年この場面をリアルタイムで観られて良かったなと心から思いました。

リンク記事と内容は被りますが、そのあたりの裏話を山口一郎さんご本人の口から1月1日に話された動画「サカナクション山口一郎の今夜も雑談中。2026.1.1」にて視聴出来ます。↓↓

 

話される表情を見ながら聴けて良かった。やはり不安だったのですね。あのタローマンがあることが支えになった、お守りになったのですね。紅白のスタッフさんへの感謝も口にされ、山口さんの誠実さも伝わりました。やはりこういう思いやりがあって周囲に目が行き届きすぎて繊細な人がうつになるのかな、と感じました。

紅白の視聴率が31パーセントもあるのはすごいことだと語られていて、出場者目線の本人談はとても聴きごたえがありました。最後、女性が卵を持ってくる演出についても言及。なるほどこういう意図か、と確認しながら聴くのは楽しい。

紅白歌合戦生放送中のユーザー投稿量生放送中の検索量のデータについても言及。投稿量はまずHANAでバーンと盛り上がりちゃんみなに続き「サカナクションの山見てこれ」とアップになったその山が本当に突出してすごかったのです。ダントツです。「魚民パワー半端ないよ」と。検索量はさして多くなく、みんな集中して見てた、「血が濃い人が」見てた、という表現をされてました。「同じ境遇の人もいっぱいいただろうし」とも。確かに。

その後で大物もたくさん登場し名場面もたくさんあったと思いますが、今年の紅白で最も「現象」となったのはサカナクションではないかなあ、そう感じています。

「同じ境遇の人もいっぱいいただろうし」ほんとそうだと思う。みんな応援して、待ってたんだと思います。本番で想定外のサプライズの仕掛けもあり、そしてSNSやYouTube動画配信などのアフターサービスが万全。今の時代に合ってるアフターフォローをしっかりこなされている。1月1日からネットニュースで紅白の記事が大量に配信されますけど、みんなご本人の口から紅白裏話を聞きたいんですよ、きっと。

山口さんの生配信、これいいですね。時々コメントも拾ってくれたりして、一人の夜を過ごすお伴にも良さそうです。これはファン増えるわ。ながら見を許してくれそうな、リラックスして作業BGM的に流しておく人も多いんだろうな。一緒に「今」の時間を過ごしている感じがしてなんか癒されます。

田中祐介監督の演出も良かった。吹き出し文字の演出って他に見た事がないです。初めてのものを見せてもらえた。操演されたのは大瀧彩乃さん。「なんじゅっかいも〜練習した」とインスタに素敵な投稿されてました。キーワードは「卵」なのですね。

アニメ『チ。』も好きで全話観たので大晦日に「怪獣」が聴けて嬉しかった。2曲目の「新宝島」は満面の笑みでこちらもニッコニコになりました。メンバーの表情も明るい。「すごい楽しかったし来年がいい一年になりそう」という山口さんの言葉通りの年になりますように。楽しませていただきありがとうございました。

後半は大物が続々登場 ラスト松田聖子さんの白さと光量

こっからはどんどんいきます。

・SixTONES 6周年アニバーサリーメドレー 

「Imitation Rain」「バリア」「こっから」6周年にちなみ「6」という数字がある野外ダイヤ型ステージで披露。「こっから」が好きなんですよ。ドラマ「だがそれでいい」好きだったしサビのところの彼らの脚長いのが生かされたダンスの動きも見ていて気持ちがいいです。

・郷ひろみ 2億4千万の瞳~エキゾチック・ジャパン~ 

紅白卒業というのは残念ですが、華やかで素晴らしいラストステージでした。出場者とハイタッチ羨ましいー。 後ろでちゃんみながノリノリなのが良かったです。「あちち」繋がりですね。終了後、一緒に写真撮影をされた画像をインスタで見ました。歌い切った後「さいくぅーおー!」と叫ばれたその声がよく通ってて、まだまだいける、卒業挽回してもいいのでは?という気がしました。万感の思いがつまった絶叫で良かったです。お疲れ様でした!

・矢沢永吉 止まらないHa~Ha トラベリン・バス 

かっこよかったですねー。CD音源みたいに歌も上手いし、腰フリダンスもキレッキレ。スタイルがいい。「MAJ」も登場したので既視感がある?なんて心配無用なくらい盛り上がりましたね。昨年のB’zさながらの2曲目は会場でのサプライズ登場歌唱。おそらくそうやろな?とわかっていても嬉しいものです。ただこの2曲目会場サプライズも毎年恒例となると読める流れになるかもしれないから誰もが認める大物の特権ですね。

客席で三浦知良(カズ)がタオルを手にノリノリで、まだまだ自分も頑張らな、という顔をしていた(と、受け取った)朝ドラ「ばけばけ」ヒロインの高石あかりちゃんもタオルをぶんぶんと振り回してたのがいつもと違った一面が見えて良かったです。

この2曲目会場生登場サプライズは2021年の藤井風さんがやはり衝撃的で大成功だったので、NHKも味をしめたのかもしれません。あの生ピアノ姿、かっこよかったなあ。今年の紅白は風さん出てほしいなあ(私的願望です)風さんとクリーピーは4月のコーチェラがありますからね。今年の春の大きな楽しみです^^

紅白をラジオで聴いてた人に「誰が一番良かった?」と質問すると「矢沢永吉さん一択」とのことでした。その方は特に矢沢ファンというわけでもなく、フラットに全出場者の歌唱を聴いたのですが、矢沢さんは音程に寸分の狂いもなかったと言われてました。耳からのみの情報で紅白を聴く、まさに歌唱だけの勝負ですね。ラジコやらじるらじるで聴き逃し聴取可能なら来年はやってみたいですね。

・あいみょん ビーナスベルト 

ショートヘア可愛い。佐藤栞里さんに似てる。安心して見られるし、視聴率も高めでみんなあいみょん好きなんだなと再認識。照明も綺麗だった。

・久保田利伸 LA・LA・LA LOVESONG

クセが強いと話題ですが、声の通りはナンバーワンじゃないかと感じました。よく通るよく響く。身体中が楽器。いい音を鳴らしている。紅白生放送グルーヴ指数というのがあれば、ナンバーワンじゃないかと。聴いてるこちらも自然と腰がグラインドしてくる。「ナオミキャンベルはどうした」など突っ込みを入れながらも大晦日にリズムに合わせ少し運動出来た。先日「エイトジャム」に出演されてたけど発言良すぎて沢山メモしたので、いつか記事にしてみたいです。

・Perfume  「ポリリズム」「巡ループ」

年内いっぱいで活動中止。つまりコールドスリープ前の最後のステージということで、しっかり目に焼き付けなければ、とながら見せず集中。なんだか泣きそうになりましたね。長年頑張ってきた彼女たち。好きな曲はたくさんあります。「ナチュラルに恋して」とか「東京ガール」とか。最後粒になって消えたとき、再び泣きそうになりました。MIKIKO先生演出なのですね。その後エンディングにパヒュームは姿を現さなかったので淋しくなりましたが、徹底してますね。良いのではないでしょうか。いつかまた元気な姿をお目にかかれることを楽しみに待っています。

・高橋真梨子 桃色吐息

後ろに「ペドロ&カプリシャス」時代のメンバーだったヘンリー広瀬さん。旦那さんですね。高齢になられてパワフルさは少し翳りが見えたものの、ベテランの歌声健在。もはや出て歌ってくれるだけで有難い存在かと思います。「桃色吐息」の名曲ぶりよ。本当にいい曲ですね。歌詞は艶めかしいのだけど、大ヒットしたから人を選ばずどの世代の人がカラオケで歌っても浮かない。貴重な色っぽい系流行歌。私も何度カラオケで歌ったことか… 歌い切った時の気持ち良さといったらないんですよね。

・布施明 MY WAY

上手いし見た目も変わらない。素晴らしい歌声にブラボー!「君は薔薇より美しい」も聴きたいぞ、とばかりに「元妻のオリビアハッセーはどうしてる?」と検索した人も多そうな気がする。ちなみに現在はデイヴィッドグレンアイズレーというミュージシャンの方の妻のようです。 

・石川さゆり 天城越え

N響とコラボ素晴らしかったです。お召し物も気合入ってましたね。情感たっぷりで歌い終わった後の最後のアクメ顔(というらしいです)がすごかった。そしてためがいつも以上に長かった。カメラマンの方も「ここを視聴者は待っている!」とわかっているようで、ものすごい迫力が伝わって来るカメラワークでした。この世の果て、というか、恍惚の表情。震える指先。紅白のさゆり歌唱の風物詩。最後の最後まで目が離せない。これも安定感バッチリの歌唱あってこその余興。お茶の間で子供とか家族全員で見てる人たちはあの数秒間は多少気まずいかもしれませんね。色気もすごすぎるんで。何はともあれ無事今年も大晦日にさゆりで年越せました。

・松任谷由実 天までとどけ 翳りゆく部屋

ユーミンに関しては前編・中編で十分に書いたので今回は割愛します。夫・正隆さんの背中始まりですごくかっこいいのと会場に響き割ったパイプオルガンとピアノ弾き語りユーミン、バックバンドも豪華。別アングルでも見たい贅沢なステージでした。

・米津玄師 IRIS OUT

劇場版『チェンソーマン レゼ篇』主題歌「IRIS OUT」。宇多田ヒカルさんがサプライズ登場しないかドキドキしていたのですが、電話ボックスで受話器から「JANE DOE」が結構長く流れて大晦日に受話器越しのヒカルさんの歌声を聴けるという貴重な体験が出来て出だし1分もしないうちから「はい優勝!」ってなりました。この電話ボックスが雨に濡れていて、ボックス内の雨粒越しの米津さんが妙な色気があり良かったですね。

別番組でCreepy Nutsもパフォーマンスしていた銀座にある旧高速道路KK線特設ステージからお届け。米津玄師さんの公式YouTubeチャンネルで「米津玄師 – IRIS OUT「第76回NHK紅白歌合戦」 Kenshi Yonezu – IRIS OUT (76th NHK Kouhaku Performance)」がアップされており、ノーカットで視聴できます↓↓

全部公式で観られるのは大変有難いです。流石米津さん。他のアーティストで放送後一か月以内の紅白歌唱ノーカット動画ってこれまでありましたっけ?前例がないとしたらすごい。NHK側も許可してでも生放送で出演してほしいアーティストなのでしょう。とか書いて他の方もアップされていたらすみません。番組側が一部を公開することは通例なのですが期間限定なのでこれは有難い。違法でアップされていくよりはこうして公式がアップするのが良い、という流れが出来たら嬉しいです。

放送100年に合わせて100人のダンサー登場で華やかでした。HANAも登場し録画ではなく生中継?とざわつき始める呟きがネット上でも賑やか。素敵な共演でした。2025年のトップヒットランキングを賑わせた同志なのが熱い。

米津さんはサンローラン(SAINTLAURENT) 2025年秋冬コレクションを着用してパフォーマンス。スラッと背が高いのでロングブーツがよく似合ってました。そして例外なく生歌が上手い。CD音源かそれより上手いかってくらい安定感。テレビで米津さんの歌唱が聴ける貴重な機会があって良かったです。ラスト恐らくCGでしょうが花火も上がり綺麗でした。

徳島「大塚国際美術館」名古屋「名古屋市市政資料館」と過去にも外からの映像だったので恒例になっていくかもしれませんね。今度はどこから歌唱を届けてくださるのか楽しみです。

・福山雅治 クスノキー500年の風に吹かれてー

戦後80年の年の瀬にこの歌詞の曲が聴けて良かったです。司会の広島出身有吉さん、綾瀬さんの短くも心こもった言葉も良かった。

・玉置浩二 ファンファーレ

最初に「田園」少しだけ歌ってくれましたね。 やはり圧倒的に上手い。玉置さんも心身病んだ時期があってからのここなので、歌声に言霊がこもっているのを感じるんですよね。上手なだけじゃなくて、腹にくる声。涙を誘う声を持ってる。過去に何度か安全地帯のライブに行って生歌を聴いたこともあるんですよ。いい曲を書ける人が最高に歌が上手い。そして売れてる。これが揃ってるってすごいこと。国宝ですね。
テレビ初歌唱「ファンファーレ」主題歌のドラマ「ザ・ロイヤルファミリー」は馬のドラマ。今年は午年だし引き続きたくさん聴きたいです。

・松田聖子 青い珊瑚礁~Blue Lagoon~

MISIA「Everything」で審査員席の松嶋菜々子がチラ映りすると「やまとなでしこ」を思い出しグッときたり、Mrs.GREENAPPLE「GOOD DAY」で会場のボルテージも最高潮に盛り上がったあと、最終歌唱「松田聖子さんです」の案内に緊張。この時を待っていました!聖子明菜世代なので松田聖子さんにはかなり思い入れがあります。沙也加ちゃんのことがあったので、今年も出場されないのかと思っていたから聖子ちゃんが紅白舞台で歌う姿を見られるだけでいい、そんな思いでいました。

トークは特になかったですが、いいよいいよ歌ってくれるだけで、の気分で見守っていると白いフリフリのドレス姿の聖子ちゃん現る。やっぱそうこなくっちゃ!だって聖子は永遠のアイドルですもの。想像以上に美しい歌声で、しかも原曲キー(たぶん)

ただ「はしいるわー」の最後の「わーっ♪」という聖子特有の跳ねるような語尾はなく、少しアレンジしてましたが、実年齢の落ち着いた語尾の処理も悪くない。

それよりとにかく白い!画面にキラキラ成分が足されているような、照明の効果すごい!うちのテレビがおかしいんじゃないよね?ってくらいに白く靄がかった画面で1年分の光量を使ってるんじゃないかというくらい、もうきらっきらでした。2025年の照明予算の年末調整かーって突っ込みたいくらいすごい光量でした。

年明けて友人と紅白話になると「聖子ちゃんの光の量がね、すごかったね」って笑顔で話せて楽しかったです。そんな人、結構いるんじゃないかな。冬のこの季節に大いに明るい話題を更新出来たのは、きっと聖子さんにとっても吉だったと信じたいです。

女優(じゃないけど)ライトも令和になって進化しているのですね。でも現実味がなくてまさに松田聖子の永遠のアイドル感の効果を増していたので大成功だと思います。それに歌唱が良かったから。光に負けない存在感でした。しっかりと数字が答えてましたし。ぜひまた紅白に出演していただきたいです。

まとめ 2025年紅白歌合戦 感想後編

2025年紅白は総合的に良かったと思います。これだけ大物歌手を揃えられて旬のアーティストも呼べて演出も良くて満足度高かったです。実際に視聴率は前年よりアップしたようです。今年の年末、2026年12月31日の「第77回NHK紅白歌合戦」も楽しみましょう!

めちゃめちゃ長くなってしまった!もし最後まで読んで下さった方いらっしゃったら心より御礼申し上げます。ここまでありがとうございました。紅白の感想を知りたい方にとって1つでも役立つことがあれば幸いです。

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